人の助けとなるよいものを見極め、広げ、未来へ紡ぐ

2025.12.01

株式会社富貴
代表取締役 山田富貴子
https://www.fuuki.co.jp/

過去の体験が強みを形作り、人々に貢献

大阪府にリンパ療法専門サロン「富貴FUUKI」を構える株式会社富貴。2012年に創業して以来、独自のメソッドを用いて来客の美と健康に貢献しつづけている。同社が今回受賞したのはウェルビーイング賞。受賞後の所感について代表取締役の山田富貴子氏は「実は、『ウェルビーイング』は私がリンパ療法サロンを開業した時の名前だったのです。だからこそ、驚きと不思議な縁を感じざるを得ませんでした。また、これまで取り組んできたことを評価していただけたことは自信につながりました。今後、新たなことに挑戦しようとしている最中だったため、勇気づけられたような気持ちです」と語る。

同社によるリンパ療法は、主に未病へのアプローチや予防医学の観点から施術を行っているという。施術者もまた予防医学の知識に基づいた教材から学び、日々施術にあたっている。

未病とは自覚症状があるが、病院で診断されるほどでもなく、一方で健康ともいいがたい状態。そのような人々が同社のサロンを見つけ、定期的に通うことも少なくないという。「病院に行っても異常がないと言われた人々に対し、リンパに焦点をあて、施術する。これが当社なりの未病に対するアプローチです。特に最近はインスタグラムをきっかけに来店されるお客さまも増えており、それだけニーズを秘めている領域だと感じることもあります」と山田氏。加えて、独自の”富貴Fuukiメソッド”は健康な身体づくり、つまり病気になりにくい身体づくりを目的とした施術だと説明する。

山田氏が現在の事業を始めたきっかけは、過去の体験が大きく影響したという。かつて、20数キロの体重の増加を経験し、健康を取り戻すためにさまざま模索。その先に出会ったのがリンパ療法だった。実際にリンパ療法を体験した後、経済面を考慮し、サロンへ通うのではなく自身で学び、サービスを提供する側となることを決めた。「自分自身の体でさまざま試行錯誤することができたため、研究はしやすかったと今では思います。実際私が習ったのは約20年前でしたが、当時と比べると人々の食を含めた習慣は変化しており、施術を行う上で知識も手技もアップデートしなければならない。そのように、時代に合わせた取り組みも積極的に行っています」という。

また、同社のサービスは手技による施術のみならず、食の指導にも及ぶ。「美や健康を追求するために食は切り離せないもの。施術だけを行い、なかなか結果につながらないお客さまを見るのは私としても心苦しいものがあるのです。だからこそ、私も過去の経験をもとに、積極的に食へのアプローチを行っています。とはいえ、最初から大きな目標を提案しても心理的なハードルが高いでしょう。そのため、3カ月だけ、あるいはさらにハードルを下げ、『1週間の数日だけでも』とお客さまに提案しています。そのような取り組みで、お客さまがよりよく変化していくのを目の当たりにすることは非常に嬉しいのです」と話す。実際、同社に通う客層は子どもから高齢者まで幅広く、悩みやニーズもさまざま。一人ひとりの来客に寄り添い、向き合うことでウェルビーイングの輪を広げている。

健康の先にある人々の笑顔と幸福を目指して

創業以来、多くの人々に支持され現在まで歩み続けてきた同社。今後の展望について山田氏は「今後はウェブ授業を通じて、後進の育成に努めていきたいです。実際、施術者の中にも結果を出すことに悩みを抱えている方も少なくはないのです。だからこそ、私が学んできた知識やノウハウを加えることで、よりよい施術者を輩出することができるはず。すでに資料は作成し、布陣は整ったため、2026年の1、2月頃から開始しようと見込んでいます。オンラインのため、自宅でも受講できる上、場所や国も問わない。授業の最後には修了試験を設けることで、高い水準の施術者を送り出していきたいです」と語る。今回の受賞は新たな取り組みを見込んでいた時期と重なったため、同社の信頼を高め、事業を推進する後押しになったという。

富貴Fuukiメソッドを広め、かつ次世代の育成を通じて、未来を切り拓く山田氏。その原動力とは。「人がいつか亡くなるのはいつの世も普遍で、私も例外ではありません。一方で、健康や美の悩みを抱えている人も少なくない。そのような方々の力になるためには、私一人では限界があるのです。多くの人の幸せに貢献するためにも、私は独自に築き上げたこの技術を絶やしたくない。人のお役に立てることが、私にとっては何よりの喜びです」と力を込める。さらに、「この業界に携わっていると、健康の重要性を常に痛感します。健康が礎にあれば、笑顔も増え、幸せも増える。そのような世界を私の周りから実現していきたいです」とほほ笑む。人々の美と健康、そしてその先にある笑顔や幸福。理想の実現を目指し、山田氏は今後も挑戦しつづける。

プロフィール

1989年にベビーシッターや家事代行の人材派遣業を開始。2004年には2歳半から小学校4年生までを対象としたピグマリオン子供教室を開室し、2007年に自身の激太りや更年期で寝込んだ経験をきっかけにリンパ療法サロンを開業。2012年、株式会社富貴FUUKIを設立し、現職に至る。