新進気鋭のPCメーカー、好調の裏にある革新

2025.12.01

株式会社モダンデザイン
代表取締役 鈴木廉
https://modadeza.com/

高い信頼を得るサポート力

ゲーミングPCが一般的なPCと異なる点は、グラフィックボードという高性能パーツが搭載されている点です。十数年前までは、こうしたグラフィックボードを備えたゲーミングPCの価格は30万円を超えることもありました。しかし現在では、10万円程度から購入できるモデルも登場し、より多くの消費者にとって手の届く存在となったことで、当社の成長にもつながっていると感じています。

PC用ゲームが多様化し、選択肢が幅広い昨今。ゲーミングPCを取り扱う同業他社もある中、同社の強みとは。「当初は価格、つまり格安を謳うことで他社との差別化を図っていました。この分野で一般的に認知されている大手は約5社。一方、大手以外となると、安い価格で販売するメーカーも多く存在していたのです。そのような状況で次に重要になってくるのが信頼。実は当初、価格の安さに対して半信半疑なお客さまも少なくありませんでした。しかし、ありがたいことにたくさんの良い評価をいただいている状況です。現在は比較対象として当社のブランドが挙がることもあり、事業に注力してきて非常によかったと感じています」と語る。同社の販売戦略は最初に価格、次にケースなどの見た目のバリエーション、そして安心安全のサポートによる信頼により、今の地位を得ている。

同社ならではの万全なサポート。その具体的な内容について鈴木氏は「この業界ではサポートの中でも受電率が90%を超えると、非常に高い水準といえる状況でした。一方、受電率に関して当社はほぼ100%に近い数値。仮に対応に時間がかかったとしても約15分、平均では10分を切る水準だと認識しています。また、アフターサポートの問い合わせも365日対応しています」と説明。加えて、サポート体制も時代に沿った方法を採用している。

「従来、問い合わせといえばメールや電話がメインだったでしょう。しかし、レスポンスの早さでいえば、LINEやその他のツールが存在するのが現代。特にLINEは生活に密接していることから、当社も公式LINEを開設したのです。こうして、今では主に公式LINEを通じたサポートを提供しています。さらに、土日も対応可能で、朝9時から夜10時までを受付時間としています」と話す。多くの同業他社が土日や夜は受け付けていないことから、このような痒い所に手が届く体制は同社の独自性を際立たせている。

マーケティング力を強みにさらなる高みへ

顧客満足度を高める取り組みに妥協のない同社。同時に、従業員の満足度を高める取り組みにも注力しているという。「対応時間が長いため、従業員の集中力とコミットメントの維持には注意を払っています。これは工場の人員に対しても同様です。給与や待遇を向上することで、モチベーションの維持にもつながる。従業員の当社への満足度が上がれば、高い質の仕事につながり、お客さまへのサービスや届く商品の質も上がる。こうした好循環は常に意識し、福利厚生に反映しています」と鈴木氏。実際、昼と夜の社内カフェを無料で提供したり、従業員の誕生日ボーナス、さらには海外への社員旅行など、ユニークな取り組みを行っている。

そのような好循環の構築や事業への注力の結果、利益を伸ばし続けている同社。今後目指す展望について鈴木氏は「早くて2年、遅くとも3、4年以内に売上100億を目指すことが第一の目標です。実際、この勢いのままで進めば、現実的に目指せる数字だと考えています。また、取り扱う商材を広げていきたい。商材のラインナップが広がった暁に目指すべきは、1000億の売上。その段階まで至れば、今度は販売力が試されるでしょう。しかし、当社の強みはマーケティング力にもあります。当社は業界では珍しくSNSを積極的に使用し、販売促進に活かしている会社。事業を拡大し、利益につなげられる可能性は大いにあると自負しています」と力を込める。ゲーミングPCの製造販売をコア事業としている同社だが、M&Aを通した事業の拡大も見据えているという。培ってきたマーケティングのノウハウは商材が変わっても通用するという考えのもと、計画が進行中だ。

さらに、実店舗の出店も見込んでいる。「現在はインターネット販売を中心としており、ほぼ99%がオンラインによる売上です。実店舗は現在、鹿児島県と福岡県にありますが、今後は東京に出店したい。実際に足を運んで実物を見ながら買い物できることはお客さまにとってのメリットですし、東京という立地から当社にとってのブランド力向上にもつながる。そのような観点から、東京や大阪などの大都市には実店舗を構えていくことが当社の成長につながると考えています」という。同社の製品を愛好し、購入する顧客は日本全国に存在する。オンラインだからこその利点に甘んじず、今後も成長のために取り組みを広げる同社。鈴木氏牽引のもと、同社の歩みはまだまだ留まることを知らない。

プロフィール

2023年9月「MDL.make」を創業。24年3月、創業半年で月商1億円を達成し、11月には月商2億円へ成長。同年12月には初の実店舗を鹿児島県にオープンし、1月に月商3億円達成。25年6月、福岡に二店舗目をオープンし、9月に法人営業を開始。