ZEIN株式会社
代表取締役CEO　志賀野寛彦
https://zein.jp/

全員でクライアントと自社の成長に挑む

経営戦略、ビジネス、ITなどのコンサルティングサービスを提供するZEIN株式会社。
社員全員（ゼイン）でクライアントと自社の成長にコミットするという想いが、社名にも反映されている。今回、同社はビジョナリー賞を受賞。

その意義について、代表取締役CEOの志賀野寛彦氏は「受賞できたことを非常に光栄に思います。当社が掲げるビジョンは、“あらゆる企業がテクノロジーと共に成長し続ける未来を創る”です。大手コンサルティングファームでは支援の手が届かないところに対しても、我々は“あらゆる企業”に対して“成長し続ける未来”のためにできることを一気通貫で支援しています。こうしたビジョンの体現を評価していただけたと感じます」と語る。

2017年11月に同社を創業し、社員を牽引してきた志賀野氏。拡大を続けるコンサルティング事業に対してこのように話す。
「代表取締役として、先陣を切って走る覚悟は当然あります。しかし、当社の企業理念は、 “全員（ZEIN）で成し遂げ、全員（ZEIN）で分かち合い、全員が幸せになれる会社を目指す”です。一人では成し得ないことを全員で成し遂げるために、事業の先陣は次世代の社員に任せ、私は後方支援に徹しています。実際にこのスタンスで会社の成長を実感していますし、今後も社員たちが安心して働ける土壌づくりを私が担い、会社全体でいい循環を構築していきたいと考えています」
そのような着実で堅実な経営の結果、同社の社員数は100名を突破。志賀野氏によると、現在同社は第2次成長フェーズに入ったという。

ITに強みをもつ総合系コンサルティングファームとしての地位を確立すべく、成長しつづける同社。今回のビジョナリー賞受賞の要因について志賀野氏はこのように分析する。

「ビジネスにテクノロジーが普及して以降、企業が抱える課題は複雑化・多様化しています。このような状況においてビジネス変革を成功に導くには、クライアントが本当に求めていることを深く理解した上で、ビジネス・テクノロジー両面からのアプローチが欠かせません。

そこで当社は、コンサル×ITの強みを活かしながら、徹底した顧客志向の姿勢でコンサルティングサービスを提供してきました。コンサルティングとは、クライアントの課題を解決し、成長に導く仕事です。一方で、有限の時間の中でどれだけ成果を出せたかという点が評価や報酬に結び付く業界でもあります。

例えば、100時間与えられたとして、求められることだけをするのか、真に必要なことやお困りごとに手を差し伸べられるのかで価値は全く異なります。つまり、100時間を使って言われたことだけをしたとすれば、次の100時間はこない。真に価値のある100時間をこなすことで、クライアントからの評価と信頼、そして次の仕事につながるのです。

創業以来、嬉しいことに非常に高いリピート率を維持しています。こうして”次”を紡ぐことがクライアントの未来、ひいては当社の未来にもつながる。こうした心構えで取り組んできた結果の一つが、今回の受賞だったのだと感じます」

また、日々の原動力については「同じことを同じ時間で取り組むのであれば、感謝がより大きなものを提供できれば私自身も嬉しい。非常にシンプルな考えです」とはにかむ。

ビジョンの実現に向けて、事業をさらに拡大

自身も大手コンサルティングファームを経験し、同社を成長に導いてきた志賀野氏。その未来の展望とは。

「まずは会社規模を拡大していくこと。社員を増やし、組織をさらに強化することでより多くのクライアントを成長に導ける会社を目指します。その点においては、今回の受賞がその追い風となるでしょう」と意気込む志賀野氏。特に売上に関しては、3年後には倍を突破することが目標だと話す。

また、IT領域に踏み込んでいるからこその独自性を発揮していきたいという。
「コンサルティングファームでありながら確かなIT技術力をもち、開発から運用保守までもしっかりカバーできる。これは当社の強みの一つです。この強みを活かしながら事業やサービスを立ち上げていきたい。例えば、運用保守に特化した事業を分社化することで、ビジネスの幅を広げていきたいと考えています」と説明する。

大きな未来構想を描き、業界や社会の常識を変える変革を実行してきた経営者に与えられるビジョナリー賞。志賀野氏は今後も構想を実現すべく、同社を牽引し、歩みつづけていく。

プロフィール

アクセンチュア株式会社にて、戦略策定や業務改革に加え、大規模システム（ERP）導入におけるIT企画・構想から実行、運用支援など、業務・ITコンサルティング業務に従事。その後、現・EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社にて流通・小売、消費財セクターのリードパートナーを務める。
2017年11月にZEINを創業。代表取締役に就任。